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2019/06/28
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お知らせ   北海道新聞の記事「アイヌ新法の明日」に関する公開質問状を送りました

チャンネル桜北海道では、北海道新聞・令和元年6月1日付朝刊33面連載「アイヌ新法の明日」の記事内容に関して、以下の公開質問状を送付しました。
 
公開質問状

北海道新聞社 代表取締役社長  広瀬 兼三 殿
同      取締役 制作局長   松本秀敏  殿
同      記者       斎藤千絵  殿
                             
チャンネル桜北海道 キャスター 小野寺まさる
チャンネル桜北海道    代表   水島 総
住所 北海道札幌市中央区南14条西1丁目2-11
アームス中島公園602号
㈹ 011-839-0781

令和元年6月1日付朝刊33面連載「アイヌ新法の明日」の記事内容に関する公開質問
 
上記事項について、貴社に対して下記の公開質問をいたします。

当該記事が取り上げた「アイヌ新法を学ぶ講習会」は、5月25日、かでる2・7において、日本会議北海道が中心となって開催されました。講師を務めたのは、貴紙が名前を記事に記さず「元道議」とした小野寺まさるでした。小野寺まさるは、インターネット放送「チャンネル桜北海道」のキャスターを務めており、チャンネル桜北海道も、主催者と講師の了解を得て、その内容を取材し、映像収録し、6月3日、ノーカット、ノー編集で、番組報道しました。

貴紙が記事に取り上げられた「アイヌ新法を学ぶ講習会」は、歴史的事実に基づき、アイヌの歴史を客観的に検証しようとする、極めて真摯な姿勢で、学び、考える講習会であり、アイヌの人々を差別するなどといった意図など全くない催しでした。

しかし、当該記事は、まるでアイヌ差別を推進する差別集会だったかのような「印象」を読者に刷り込み、主催者や講師、そして講習会参加者をアイヌ差別の人間たちであったかのような印象を与える記事となっておりました。
当該記事は、「アイヌ新法を学ぶ講習会」とその参加者の名誉を棄損し、また、次回からの講習会参加をも躊躇せざるを得ないような雰囲気を作り出す、極めて一方的に偏った政治的記事でありました。
報道の自由、表現の自由を盾にして、事実と異なる「歪曲報道の自由」や意図的に事実を伝えない「報道しない自由」は、ジャーナリズムとして許されません。

貴社の編集綱領にある「1.迅速、正確に報道し、公正な社論によって健全な世論を育てる。2.自由、正義、人権を尊重し、平和で文化的な国家の発展に資する。3.北海道の実情を解明し、産業の進展と生活の向上に寄与する。4.品位と責任を重んじ、平明で親しみある紙面を作る。」にも違反する記事です。

後述しますが一例を挙げておきます。
講師を務めた小野寺まさるは、当該記事において『かつて「アイヌが先住民族か非常に疑念がある」と発言し、関係団体などから批判された元道議』と紹介記述されました。この否定的な小野寺の紹介はあまりに一方的過ぎないでしょうか。また当該記事は最後まで「元道議」と繰り返し、小野寺まさるの名前は一度も記載、紹介されないままでした。当日の担当記者である斉藤千絵氏は、小野寺当人に取材をしており、小野寺は名前を出すなとの匿名希望など一言も言っておりません。また、小野寺の話の内容も全く記述されず、何か小野寺の「いい加減さ」や「怪しげな人物」との印象付けを企んだかのような表現が多用されるだけでした。せめて、主催者に反対する人々の主張や意見だけでなく、小野寺の主張を両者とも紹介するのが、新聞メディアとしての公正な立場ではないでしょうか。

名誉と信用を棄損され、精神的にも傷つけられた当事者の講師として、アイヌ問題の研究家として、また、「アイヌ新法を学ぶ講習会」を取材し、6月3日に報道しようと準備し、6月3日に番組報道したインターネット放送局「チャンネル桜北海道」として、このようなキャスター小野寺まさるへの悪しき印象操作記事や信用棄損行為に、私たちは強く抗議し、貴社に謝罪と訂正を求める次第です。
 
歴史考古学・歴史学等の観点から「アイヌは北海道の先住民族であった」と断定が出来ない筈である。私たちはアイヌの方々を同じ日本人と考え「兄弟」の様に接して来た。にも拘わらず、何故何ら学術的根拠も無くアイヌを先住民族とし我々和人と区別しなければならないのか。だからこそ、アイヌ先住民説に学問的に疑義を抱き、解明検証としているだけです。ガリレオ・ガリレイは、教会が定めた天動説に反対して地動説を唱え宗教裁判にかけられましたが、「それでも地球は動いている」と述べたことは有名です。私たちの姿勢も歴史の真実を検証しようとするものでした。それをまるでアイヌ差別主義者であるかのような印象操作をされ、以降の活動や取材報道にも支障をきたし、キャスター小野寺まさるをはじめ、全てスタッフも、精神的なショックを受け傷つけられました。

私たちは、「アイヌ新法を学ぶ講習会」の新聞報道被害当事者として、一方的に私たちをアイヌ差別をする特殊な人間たちとして、一方的に断定する「逆差別」行為に断固抗議します。

当該記事は、言論の自由、表現の自由、報道の自由、政治活動の自由に対する「北海道新聞」の「人権侵害」「逆差別」の封殺行為ではないのかと考え、抗議と訂正謝罪を求めるものです。
同時に、改めて当該記事内容について、私たちは貴社のジャーナリズムとしての誠意を信じ、誠実で詳細なご返答をいただきたく、ここに公開質問状を送付させていただきます。

日本国民として共に、アイヌを含めたあらゆる差別を無くすためにも、また、報道の自由や報道の暴力を考えていくためにも。当該記事は格好の材料となると考えます。

また、斎藤千絵氏におかれましては、ジャーナリストとしてどのような意図をもって今回の取材を行ったのか、ご本人による直接の説明をお聞きしたく、インターネット番組チャンネル桜北海道での出演を希望します。いつでも、どこでも、御都合の良いときと場所で、小野寺まさるとの対談という形式で、公平公正な時間を半分ずつ割り振り、収録映像は双方が自由に使用するという条件で、「公開討論」が行われればと要請するものです。
また仮に出演ができない場合にはその理由と、直接の説明と対応をお願いします。

当公開質問状についてですが、それぞれの質問について、文書にてご回答をお願いいたします。この文書が到着してから、十日以内(7月8日まで)にいただきたく、お願いいたします。
 なお、この質問に対するご回答につきましては、チャンネル桜北海道、日本文化チャンネル桜等の番組内にて報道を予定いたしおりますので、よろしくお願いします。

                     記
 
一、当該記事の見出しに『差別禁止へ「初めの一歩」』とあるが、クラックノースの行った「アイヌ新法を学ぶ講習会」への抗議活動がその一環の活動であるとの認識で、見出しと記事は表現したのか。

二、クラックノースという組織は、ウィキペディアによれば、
『対レイシスト行動集団(たいレイシストこうどうしゅうだん、Counter-Racist Action Collective、略称C.R.A.C.(クラック)は、「レイシストをしばき隊(レイシストをしばきたい。略称しばき隊)」来ているというを起源とする日本の市民活動団体。名前の由来は「レイシスト(差別主義者)」+「しばきたい」と「隊」からの造語であり、在日特権を許さない市民の会などの右派系市民団体を「レイシスト」と断じレイシストをしばく活動を「カウンター」と称して、在特会等への右派系団体に対するカウンター活動等を行っている)』
とあり、しばしば暴力事件等を起こし、逮捕者も複数出ている過激な市民団体クラックの北海道支部団体である。それを承知の上で「静かな」「市民団体」だと認識、判断して記事に表現したのか。また、クラックノースを健全な市民団体だと判断した根拠と理由を説明していただきたい。

三、今回貴社は、クラックノースのメンバーの意見や主張を積極的に好意的にも取材し、掲載したが、クラック・ノースは、「アイヌ新法を学ぶ講習会」のかでる2・7での開催を許可をしないように施設管理者に働きかけるなど言論封殺的な振る舞いを行った。これについて、貴社はこの行為をどう考えるのか、当然のことだと肯定し判断するのか、あるいは別の考えか、説明していただきたい。

四、クラックノースの母体となるクラックは、過去にも自分たちと異なる意見・思想を持つ者に対して差別的発言による誹謗中傷を行い、傷害事件を起こすなど、極めて問題行動のある過激な「市民団体」である。ウィキペディアによれば、『2016年10月4日 - 沖縄県の米軍北部訓練場の返還に向けヘリパッドの移設工事に対する妨害活動で、沖縄防衛局職員にけがを負わせたとして、傷害の疑いで逮捕者を出したり、2015年11月3日、Facebook上で、はすみとしこのイラストを評価した人物400人の氏名、居住地、勤務先、出身校などの個人情報の一覧をネット上に無断公開するなど、反社会的活動を起こしている団体。』とされている。それにも関わらず、これらの背景や特に開催妨害活動を行っていることを注記せず、当団体に都合の良い表現記事で、読者に正確な情報提供を行わず、偏向した報道を行った理由はいかなるものなのか説明していただきたい。

五、今回の記事の掲載は6月1日となっているが、「クラック・ノース」をインターネットで検索したところ、その前日の5月31日午後10時時点で、「明日の道新はきっとおもしろい」という文言が発信されていたのを確認している。6月1日掲載の記事であるため、通常であれば、当日にしか紙面を確認することができないにも関わらず、その前日に記事が掲載されるような予告がクラック・ノース側から出たとすれば、貴社が情報を一方に彼らに提供し、場合によっては、双方がつながっている、また場合によってはヤラセなのではないかとも思料されるが、この経緯を詳細に説明していただきたい。

六、クラックノースについて、『「差別発言が出るのでは」と道内外から人々が抗議に集まった。』とあるが、彼らは講習会が開始する前から、「かでるはヘイトに協力するな」「SAPPORO AGAINST RACISM」等のプラカードを掲げ、横断幕には「アイヌ差別は違法」の文字を掲げており、クラックノースの活動家たちが、講習会の内容を聞く前に、予断をもって「表現の自由」や「政治的自由」に反する言論封殺行為を行っていたことは明白である。このような一方的な予断をもって、観客の入場する前から、威圧的な示威行為を会場前で行ったことについて、貴社の編集方針は肯定するのか。

七、貴社は「ヘイトスピーチ」や「差別発言」が出るのではと予想されるなら、「差別禁止の初めの一歩」として、集会やデモ行進等が中止要求や妨害、禁止されてもよいと判断するのかどうか、その判断基準を教えていただきたい。今回の講習会についてもお答えいただきたい。

八、貴社はクラックノースと同様に、小野寺まさるが、差別発言を行うかもしれないと予想して取材したのか。

九、アイヌは先住民族ではない、または「アイヌが先住民族か非常に疑念がある」「先住民族かどうかわからない」と発言したり、主張することは、貴社にとっては、差別発言(ヘイトスピーチ)と認定するのか。

十、九のような主張したり発言する人は、貴社にとって、「差別主義者」として、その発言を制限させたり、禁止させたり、妨害したり、反対の示威行為をしてもよいと考えるか。

十一、貴社は、アイヌを先住民族と認定しているのか。小野寺や私たちは、歴史的事実からそうではないのではないかと考え、検証と研究を続けているが、アイヌの人々を先住民族とする根拠と理由を貴社として明確に教えていただきたい。法律で決められたからという理由は勘弁していただきたい。

十二、貴紙は「アイヌ民族」と記述しているが、貴紙における「民族」の定義を教えていただきたい。アイヌの人々を民族と呼称する根拠と理由をご教示いただきたい。

十三、クラックノースの人間が『道内外から人々が抗議に集まった』という約20人の中で道内在住の人々は何人だったのか。その多くが北海道以外の地域から来ているという情報もあるのでお聞きする。詳細を取材していなければその旨お答えいただきたい。

十四、クラックノースの一員と記された『英国人講師マーク・ウィンチェスターさんは、北海道在住の人物なのか。

十五、英国人講師とあるが、一体何の「講師」なのか。大学の講師なのか、英会話の講師なのか、何かマーク・ウィンチェスター氏を大学の講師風の高学歴者だとの印象操作を狙う記述のように思われるのであえて問わせていただく。

十六、「根拠なく差別を扇動する発言の悪質さ、同調する空気、それは依然としてある」とマークさん。との記事は、マークさんの言葉であるが、貴社も、斎藤千絵記者も、同様な認識なのかどうか。記者の見方や認識を、マークさん名に代弁させたのではないか。説明いただきたい。

十七、『同じくクラックノースの一員の青木陽子さんは「推進法は初めの一歩。理念を具体化し、差別発言を未然に防いだり、傷ついた人を救う仕組みをつくるのはここからだ」と強調する。』と記載された青木陽子さんは、北海道在住の方なのか。普通の市民なのか活動家なのか。

十八、『北海道アイヌ協会副理事長の阿部ユポさん(72)』の阿部ユポ氏は、『金正恩著作研究会(チュチェ思想研究会)』の結成時の大会で挨拶をしたチュチェ思想研究会の主要メンバーだが、貴社はそのことは承知、把握していたか。

十九、ウィキペディアによれば、『チュチェ思想研究会は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)及び朝鮮労働党の公式政治思想であるチュチェ(主体)思想を信奉する北朝鮮国外の団体。』であり、その立ち上げメンバーで、結成式で挨拶した阿部ユポ氏は、有力メンバーの一人だったが、貴社は北朝鮮と密接に関係する阿部氏とチュチェ思想研究会の実態と事実を承知、把握していたか。

二十、基本的な質問となるが、北朝鮮が我が国の同胞を拉致したまま帰還させないテロ国家であり、国連から厳しい制裁を受けている独裁全体主義国家であること、北朝鮮の日本における出先機関である「在日本朝鮮人総聯合会」は、朝鮮民主主義人民共和国を支持する在日朝鮮人のうち、「主体 (チュチェ) 思想」を指導的指針としてすべての活動、運動を展開しているとする人々で構成される団体」(ウィキペディアより)という事実を貴紙は承知し、把握しているか。

二十一、貴社は、「在日本朝鮮人総聯合会」が、政府の公安調査庁から破壊活動防止法に基づく調査対象団体に指定されていることを承知、把握していたか。「朝鮮総連」について、貴社は、どのような見解をもって報道しているのか。

二十二、当該記事は『札幌市中央区のかでる2・7の前に、約20人が静かに立った。掲げた横断幕には「アイヌ差別は違法」の文字。その下に、差別を禁じた同法第4条が記されていた。』と記述され、掲載写真にも「アイヌ差別は違法」「かでるはヘイトに協力するな」「SAPPORO AGAINST RACISM」等の明白に、横断幕やプラカードの文字が読み取れる写真を採用して掲載しているが、貴社は「アイヌ新法」成立後の『差別禁止の「初めの一歩」』と考えて、当該写真を掲載し報道しているのか。

二十三、『「聞いた話で正確性は分からないが」「私が調べたところでは」などあいまいな根拠で、道アイヌ協会への批判やアイヌ民族の先住性を疑問視する発言も続いた。』との記述があるが、斎藤千絵記者には、「元道議」小野寺まさるの発言のどこが『あいまいな根拠』なのか、その部分の発言を正確に教えていただきたい。(小野寺発言の全ての映像はチャンネル桜北海道の6月3日放送分にある)

二十四、アイヌの人々の先住性やアイヌ協会への批判が曖昧だったとは、当人小野寺まさるも、その発言の全てをインターネット放送配信をしたチャンネル桜北海道の全スタッフも全く考えていない。講習会に参加した人々も同様だった。講習会に参加した人々の感想や意見を全く記事にしなかったのは、一方的偏向だと考えるが、貴社の見解を求める。

二十五、当該記事の表現は、小野寺の発言を根拠のないいい加減な発言であるかのような印象操作を行って、小野寺の名誉を毀損する悪質な誹謗中傷記事であると考える。当該の表現「聞いた話で正確性は分からないが」「私が調べたところでは」などあいまいな根拠とされた小野寺の言葉は、歴史的事実を正確に伝えるために極めて良心的、かつ学術的な姿勢の表れであり、小野寺の誠実さの表れであるが、斎藤千絵記者と貴社にとって、小野寺まさるは、講習会の終わった時点で、どんな人物だと認識されているのか。お答えいただきたい。具体的には「アイヌ差別主義者」と考えているのか。

二十六、講師を務めた小野寺まさるは、当該記事において『かつて「アイヌが先住民族か非常に疑念がある」と発言し、関係団体などから批判された元道議』と紹介記述されたが、この小野寺についての人物紹介はあまりに一方的過ぎると考えないか。そうでないなら、理由を説明していただきたい。

二十七、当該記事は最後まで「元道議」と繰り返され、小野寺まさるの本名は一度も記載、紹介されない。当日の担当記者である斉藤千絵氏は、小野寺当人に取材をしており、小野寺は名前を出すなとの匿名希望など一言も言っていない。なぜ、小野寺まさるの名前を記述せず、元道議という表現を繰り返したのか。その理由を説明していただきたい。小野寺に対する侮辱であり、名誉と信用棄損でもあり、それ以降の活動にも支障を来している。明確な理由と説明返答を頂きたい。

二十八、また、講習会での小野寺の話の具体的内容も全く記述されず、何か小野寺の「いい加減さ」や「怪しげな人物」との印象付けを企んだかのような表現が多用されるだけだったが、主催者に反対する人々と小野寺の主張を両者とも紹介するのが、貴社の編集綱領にもある新聞メディアとしての公正な立場ではないか。報道の中立性・公平性を求められる貴社が、この記事文言を採用した理由を具体的にご提示していただきたい。また、なぜ、普通の客観的な報道記事にしなかったのか、説明していただきたい。

二十九、当該記事には次のような記述があった。『第4条 何人も、アイヌの人々に対して、アイヌであることを理由として、差別することその他の権利利益を侵害する行為をしてはならない。政府が16年に公表した「国民のアイヌに対する理解度に関する調査」では、アイヌ民族に対する差別や偏見が「あると思う」と答えた人は、アイヌ民族の72%に達した。このうち、51%は「家族・親族・友人・知人が差別を受けている」と回答。差別や偏見の原因・背景として78%が「アイヌの歴史に関する理解の不十分さ」を指摘し、差別や偏見を排除するために必要なこととして、81%が「アイヌの歴史・文化の知識を深めるための学校教育」を挙げた。』
当該記事は、平成28年2月に内閣官房アイヌ総合政策室が行った調査だが、「アイヌの人々」として表記されており、「アイヌ民族」とは表記されていない。いくら、現在、アイヌ新法が成立したとはいえ、その当時から政府も「アイヌ民族」と称していたかのように誤解を与える不正確な歪曲記述ではないか。見解を伺いたい。

三十、この調査は、全国20歳以上のアイヌの人々 1,000人を対象に行われ、有効回収数 705人(回収率 70.5%)であり、アイヌ民族が『アイヌ民族に対する差別や偏見が「あると思う」と答えた人は、アイヌ民族の72%に達した。』というのも、約五百人があると答えただけのものであり、サンプル数があまりに少ないことは明白であるが、なぜ、調査対象の数値を発表しなかったのか。紙面が限られているからというのは理由にならないと思うが、見解を伺いたい。

三十一、貴紙は、アイヌの人々、あるいは貴紙のいうところの「アイヌ民族」でもいいが、一体、日本の中にアイヌの人々が何人いると認識しているのか。

三十二、現在アイヌの血を引く人々は約一万八千人と言われているが、その人たちもアイヌの血を引く人々でも、最大四分の一の血しか引き継いでいないと言われているが、その認識を問いたい。

三十三、アイヌ協会の会員にも、アイヌの血をひいていない人々が存在すると言われているが、貴紙はこういう人たちも「アイヌ民族」と呼ぶのか。その根拠を教えていただきたい。

以上